環境汚染も改善できる
太陽の光と熱、雨が森を育てます。
植物は光合成をしており、無機物から有機物を作り出し、同時に酸素を生産します。
森は多くの生き物を養っています。
枯葉などを腐葉土となり、豊かな腐葉土は次の植物を育て、森林の再生産がおこなわれています。
雨で山から流れ出る枯葉や有機物にも微生物が付着しており、それらの有機物を分解したり、微生物が水生昆虫のえさになったりします。
川から運ばれて海底に沈んだ有機物は、微生物のえさとなり、その微生物が魚介類のえさとなります。
海の魚の一部は川をさかのぼって産卵し、山の生き物たちのえさとなるとともに、魚の死体は微生物によって分解され、再び森の栄養になります。
これが豊かな山と海を保持している仕組みです。
このように山と海はひとつの生態系として維持されており、そこには微生物群の働きが大きく作用しているのです。
人間が里山を放棄したり、自然災害をうけたりしたままで、荒れた山が増えています。
また、森の面積そのものを縮小しています。・・・(A)環境
生活排水や工業廃水、畜産による糞尿は、浄化設備を経て川へ流れますが、その中には有機物が残っており、川の富栄養化をもたらします。
また、川には農地から化学肥料の窒素・リン酸・カリなどの成分や、残留農薬の成分が流れ込みます。・・・(B)環境
この結果、自然界の循環バランスが崩れ、雨が降っても川に流れ込む微生物は減少し、他方で有機物は大量に流れ込みます。
川の護岸工事によって、微生物や水辺の植物、魚の数も少なくなりました。
富栄養化した川の水が海に流れ込み、赤潮などが発生します。
また、海底にも有機物が堆積してヘドロ状になり、汚れた海となって魚介類も減少し、ゴミも海岸に堆積します。・・・(C)環境
現在では(A)地区の環境は汚染されていないので、安全ですが、(B)地区・(C)地区は環境が汚染されているので、整備を進めて行くことが必要です。
微生物群か豊かな腐葉土は、年々減り続けています。
現代の農業では、土に適さないふん尿を過剰に投入することも多く、微生物群にとって良好な環境ではありません。
そこに化学肥料と農薬を過剰に投入することで、さらに微生物群を減少させています。
その結果、自然界の循環バランスが崩れ、土地は弱っていきます。
そして、弱った土地にふん尿、化学肥料、農薬を過剰に投入するという膨大なエネルギーを費やし、さらに土地の生産性が低下していきます。
廃棄物も増え、ゴミ処理の問題も大きくなってきています。
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